読み手に委ねるラストは苦手
青年誌の作品らしく恋愛要素はほぼ上記の2人の間にだけ発生する。割って入る女性が2人出てくるが、そこまでバチバチしない。基本はデザイナーとモデルによるファッション界におけるスポコンである。そのスポコン具合を前面に出した話なので面白いと思いつづけられた。
残り3巻位の話の進み具合から、最終目標であるパリコレ出演直前までのイザコザは細かく描かれないだろうなと思っていたら本当にそうだった。少し残念。スポコン気質であればその部分までゴリゴリに戦って欲しいし、その様子を見てみたかった。
最終的にはビッグイベントを起こして、その後の話を「〜年後」とスっとばしてくれた。そこで生きるメインキャラ達の様子を描いてくれてはいたけど、最終回全部が後日談の描写になり必要最低限のアナウンスや光景での見せ方しかしておらず、解釈を全部こっちにブン投げてきた感が耐えなかった。
巻末の作者インタビューなどで「打ち切りではない」「カップリングは読み手に委ねて、読み手のモヤモヤを無くしたい」と書いてあった。個人的には「読み手に委ねるほうがモヤる」と思った。でも作品は作者の創作物なので、このかたちが作者にとっての最高の完全体だと思うから受け止める。モヤる気持ちも同居させながら受け止める。
全編をとおして、雑誌記者のふみよさんにもう少しスポットを当てて欲しかったと思うと同時に「何で彼女の一人称は自分の名前呼びなのさ‥」という思いを抱えた。
それから単なる賑やかしかと思っていたパタンナーの花岡さん。気がついたら出来る人になっていてカッコよかった。彼も「一人称が自分の名前(苗字)呼び」という謎の気質。でも最後カッコ良いところがあったので良しとする。