昭和天皇物語 6

日本国で、唯一無二の特殊な御一家である天皇家。
ヒトでありながら、
その肩や背に負わされている有形無形の事象は、
計り知れない物だと一般人でも理解できる。

学校の歴史教育では、近代日本史については、駆け足で過ぎていく。
現代を生きている私たちに、
実は、とても影響を与えている直近なその頃の事が、
歴史として確定して語るには身近過ぎるがゆえに、
断定されることを避けられていると思う。
ヒトでありながら、日本を『象徴』されている唯一無二のヒトである方。
そのヒトについて、
この漫画が何を伝え、語り、教えようとしたいのか、
大変興味深い。
自分にとって公平だと信じるスタンスで、
見守っていけたら良しとしたい。

皇室や明治以降の流れをある程度知っていましたが、それでも始めは少し難しかった。
読み進めているうちに明治天皇から今上天皇まで受け継がれている事がある事に気付き泣きそうになりました。

多くの人に読んでもらいたい。

無料試し読みを読んで面白かったので即行で購入。
半藤先生原作だし。
小学校高学年でも分かるくらい分かりやすく描かれています。とはいえ、完全に読んだままを史実だと信じ込んで思考を放棄する層は読まないほうが無難かな。
恐らく大体合ってるとは思うけど。
陸軍が全体が極悪人に描かれがちなところが辛いのと(祖父が陸軍だったんで)
私の尊敬する北一輝センセのビジュアル(目がヤバ過ぎる!!多分そんな感じだったんだろうけどw)が不満な以外は概ね良いです。
先の大戦を考えるキッカケというよりは日本が何故植民地にされなかったのかを考えるキッカケになるかも。