さっと読めるミニ書籍です(文章量14,000文字以上 15,000文字未満(20分で読めるシリーズ))
【書籍説明】
この世に自分の不幸を願う人はいません。
誰かが教えたわけでもないのに、私たちは生まれた時から空腹を満たしたい、睡眠をとりたい、快適になりたい、そんな欲が備わっています。
それはとてもシンプルで生きていくため必要な欲です。
満たされるととても幸せな気分になります。
だけど成長するにつれ欲求は高度に複雑になっていき、満たされることがむずかしいことも増えてきます。
生まれてからしばらくは、周囲の意識が自分に向くことが多く、また母親が多くの願いをかなえてくれますが、ずっとそうではいられません。
自分に兄弟ができたり、就園、就学により集団生活が始まれば、自分の欲をむき出しにはできなくなります。
割と大きくなってもむき出しにできる人もいますが、まれなのではないでしょうか。
たいていの人は葛藤して我慢を選ぶことができるようになるからです。
譲る、待つ、言わない。
これらのことを覚えると、自分がそうするとみんなが喜ぶという体験が心に焼き付いて、加減が分からないままやりすぎてしまうことがあります。
最初はみんなが幸せなら、と納得できていますが、だんだんそれは当たり前になって感謝もされなくなり、自分だけが我慢をしている気がしてきます。
自分はみんなの幸せを支えているのに、誰も自分の幸せを願ってくれないと考えるのです。
そこには「幸せは誰かによってもたらされるもの」という思考があります。
大人になってもその思考でいるとぶつかるのが、「不自由はないけどとびきりの幸せでもない」という状態です。
なんとなくつまらない、いいことないかなと思い続けるのです。
それでは自分から幸せと距離を置いているようなものです。
どこから幸せがやってくるというのでしょう。
与えられて満足することを待っているようではいつまでたってもその時はきません。
赤ちゃんを思い出してください。
欲求を満たそうと体中で表現しますよね。
大人になったあなたの複雑な欲は、あなたが努力や成長をしないと大きな満足はありえません。
一歩踏み出すには、まず面倒くさいという壁を越えなければなりません。
超えない限り、成長するどころか衰退します。
壁を越えた自分を思い浮かべ、うまくいくことを強く願って、幸せがどこから来るのか感じてみてください。
この本はそのお手伝いをします。