宗門御改大久保純友による摘発で、隠れきりしたんの三番崩れが起こる――激震の走った長崎に、外国勢力をおしなべて排除すべしとの攘夷思想が萌芽しつつあった。きりしたんへの苛烈な拷問、攘夷派の暗躍を目の当たりにした座光寺藤之助は、幕臣として己の道を見極めようとする。そして卑劣な手を使い開国派を排除しようとする一派の魔の手が、藤之助に伸びる!詳細