偏屈な映画監督・深谷の興味を引いたのは、水族館で働くギザ歯の青年・小海。人付き合いが苦手な小海は、自分をじっと見つめる深谷に戸惑いながらも、その視線に触れて“ぬくもり”を覚えていく。感想を求める、知りたがる、もっと近づきたくなる…。観察と共鳴を繰り返すふたりの距離が、静かに縮まっていく。不器用さごと愛おしい、孤独を抱えたふたりが、“ぬくもり”を知っていく物語。詳細