仇敵モリノーの追っ手をかわしながら、ジェラルドとイザベルはイングランドを離れ、彼女のいとこが住むパリを目指す。身分を隠して商船に紛れ込み、フランスに入国。そこで、ジェラルドは旧友のアンリとユセフに再会する。しかし、ゆく先々にモリノーの庶子バスカンが現れ、ジェラルドとイザベルは徐々に追い詰められていく。旧友の協力を得て、イザベルのいとこクレールのもとを訪ねるが、追跡の手が緩むことはない。窮地を脱する奇策として、ジェラルドは馬上槍試合に参加。見事優勝するが、バスカンの策略でアンリを殺され、その罪を着せられてしまう。はたしてジェラルドは、聖像「オディギトリア」を護り抜き、邪悪な聖職者の陰謀をくじくことができるか? 世界の行く末を賭けた聖像争奪戦が決着のときを迎える--。新たな歴史アクションの誕生に賞賛の嵐!!「リアリティとスリルに満ちた小説。多くの読者がボイド・モリソンとベス・モリソンによる続編を熱望することだろう」 --マーク・グリーニー「素晴らしい……。主人公のジェラルド・フォックスは、700年前を生きたジャック・リーチャーの先祖だったかもしれない。誰にでもお薦めできる傑作!」 --リー・チャイルド「モリソン兄妹は、歴史的リアリティと遊び心をもって、中世を鮮やかに描き出す。このスリラーにはすべてが揃っている」 --グラハム・ブラウン