10年前の見知らぬ土地に来てしまったかおるの目下の悩みは、所持金が底をつきかけていることだった。どうしたもんかと悩んでいると、近所に住むお年寄りのユキにバイト代を出すので蔵を整理して欲しいと頼まれる。願ってもないチャンスに即答で承諾し、サトリも誘い一緒に作業をすることに。夫に先立たれ、大きい屋敷に一人で住んでいるユキに、なんとなく自分の境遇を重ねたサトリは、滅多に帰ってこない家族たちを恨めしく思ったりしないのかと問うと、サトリに諭すように「思い出がある」とユキは穏やかな表情で語る。自分がいなくなっても誰も悲しまないというサトリに、少なくとも今はかおるが悲しむというユキ。その言葉を聞き、勇気を出してかおるに自分のことを話すサトリはーー?

