オリンピック金メダリスト・経営者・会社員・音楽家・主婦――
さまざまな人の心を支えてきたメンタル・トレーニングの第一人者が伝える、
「感情に振りまわされずに生きる力」
不機嫌でいたい人なんて、いません。
穏やかでいたい。楽しく過ごしたい。
それなのに、どうしてすぐ不機嫌になってしまうのだろう。
ささいなことでイライラしてしまった。
ついまわりの人に冷たく当たってしまった。
不機嫌な自分を隠して、疲れ果ててしまった。
まるで、自分ではない自分に振りまわされているみたい。
実は、そうなのです。
私たちの脳には「認知」という機能があって、いつもまわりを見張っています。
ちょっとでもいやなことや不安なことを見つけると、
「危険だ!」と判断して、あなたを守ろうと警戒モードに入ります。
それはまさにあなたを動かしているあなたです。
そのときに生まれるのが、不機嫌という感情なのです。
だから、きげんが悪いことを自分の「欠点」のように思う必要はありません。
感情に波があるのは、人間として極めて自然なことです。
「いつもごきげんな人」とは、
きげんの波がない人ではなく、
自分の心の扱い方を知っている人のこと。
そして、心の扱い方は
誰でも、いつからでも学べるのです。
※本書は『自分を「ごきげん」にする方法』を改題、加筆・再編集したものです。
【目次より】
第1章 いつもごきげんでいられる人、いつも不機嫌なままの人
第2章 「きげん」はなぜすぐにゆらぐのか
第3章 自分を「ごきげん」にする方法
第4章 ごきげんを「続ける」
第5章 ごきげんは「伝染」する
