伯爵令嬢レナーテは、希少な二属性魔法の持ち主だったが、幼いころに婚約者バルトルトと結んだ「契約」により、その力を奪われていた。しかしレナーテは、魔法が使えない令嬢として学園でC判定を受ける傍ら、座学ではトップの成績を維持していた。ある日、バルトルトは「他に大切な人ができた」と、レナーテに婚約破棄を申し出る。彼は契約を盾にレナーテの魔法を持ち逃げしようと企むが、レナーテは第二王子ヴィクトアに協力を要請し、無事に魔法を取り戻すことに成功する。さらには、バルトルトが長年不当に利益を得ていたペナルティとして彼の魔力を奪い、再起不能にした。無事に力を取り戻したレナーテだったが、仕事漬けで恋愛には疎いヴィクトアから突然求婚をされ――。恋愛に不器用な苦労人王子に溺愛される、知性派令嬢の華麗なる逆転劇第一弾!

