あなたの言動が裏目に出たことはありませんか?
・プレゼンした企画が、自分の意図とは違う受け止められ方をした。
・ビジネスチャットで「了解。」と返信したら、怒っているのかと勘違いされた。
・真剣に部下の話に耳を傾けていたのに、無関心だと思われていた。
そんなつもりじゃなかったのに……。
たいていは、すぐに忘れられるくらい些細な誤解です。
ただし、中にはあなたの立場が悪くなる恐れのある誤解もあります。
すると、職場や家庭、学校といった場の人間関係に支障をきたしかねません。
そこで役立つのが、本書で紹介する「コミュニケーションのメタ認知」です。
コミュニケーションのメタ認知とは、会話を俯瞰する「もう1人の自分」をつくること。
もう1人の自分が、「この言い方で相手は理解できるだろうか」などと話し方をモニタリングし、
「言い方を変えてみよう」などと伝え方を工夫し、コントロールします。
本書では、1000件以上の誤解事例を研究してきた認知心理学の専門家であり、
大阪大学名誉教授の著者が、誤解が生じるメカニズムと、誤解を防ぐための
「コミュニケーションのメタ認知」を解説します。
心の特性や脳の働きがわかれば、コミュニケーションは劇的にうまくなる!
目次 第1部 「正しく伝わらない」は、なぜ起きるのか?
第1章 誤解を招く「言語学的背景」
第2章 誤解を招く「心理学的背景」
第3章 誤解を招く「文化論的背景」
第2部 「正しく伝わる」コミュニケ-ションのメタ認知
第4章 コミュニケーションにおける「メタ認知」と「社会脳」
第5章 コミュニケーションにおける誤解予防に向けて
第6章 コミュニケーションのメタ認知を高める7つのトレーニング
