天性の金運とズバ抜けたルックスを持つイリア・ブロードンの人生はまさに完璧そのものだった。 そう、婚約者の浮気現場を目撃するまでは―― 「これ以上アイツの言いなりにはならない!絶対に婚約破棄してやる!」 なんとしてでも婚約破棄を成功させるため新しい婚約者役として選ばれたのは、戦場の殺人鬼として名高いカルハン・エヴァンテオンだった。 彼の恐ろしい噂を盾にしようとしたのも束の間… 「この花…どうしてもイリアに見せたくて摘んできました。」 殺人鬼!?か弱い子犬の間違いでしょ!? 果たしてこの婚約の行方はどうなる――!?

