ひろった子犬をクラスのみんなで飼った長野市立真島小学校の元三年東組の子どもたちの物語です。子犬をひろったとき、三年東組は理科の授業中でした。校庭での観察中に池のそばで見つけたのです。みんなは子犬にミルクと名前をつけ、保健所にやるのがかわいそうなので、話し合って飼い主が見つかるまでのあいだ交代で家に連れてかえり世話をすることにしました。飼い主をさがすためにポスターをつくってはったり、有線放送で呼びかけてもらったりしました。タウン誌の記者が取材にきてクラスの活動が記事になったこともありました。そんな中でクラスはしだいに一つにまとまっていきます。ふた月ほどたって、ようやく飼い主がきまり、みんなでおわかれ会をしました。あしたお別れとなるミルクを前にして、みんなは涙にくれるのでした。実話をもとに描いた感動的なお話です。

