憲法改正を画策する者たちの手の内はすべてみえている
起草者の諸属性、使用された言語の帰属性などは二義的な要件。
国の安全保障云々は、別次元の問題へのすりかえ。
憲法条文とは言葉を超えるもの、「戦争の惨禍」から自己否定的に主体形成した超歴史的な言語提示である。
積極的な護憲とは、成長しつづける樹木の運動に喩えられる平和状態へのプロセス。
護憲論の根底には、多くの日本人の宗教的な心性に抵触する本質が存在する。
無名の死者が憲法「第9条」を支えている。
憲法第9条こそが、戦後社会からのもの言わぬ三百万の戦死者への最大最高の公的な応答であり、同時に何ものにも替えがたい慰霊のための制度なのである。

