不死の呪いをかけられた少女 胡桃沢加恋。彼女が死ぬただ一つの方法は、真に彼女を愛する恋人に殺されること。「だから、私を殺してくれないかな」って、彼女のことが好きでしょうがない僕に頼みやがった。もちろんそんな願いは叶えられない。だから僕は言ってやる。「僕には殺せないね。お前のことが好きじゃないから」ゆらめく現実と幻想の境界、とっくのとうに死んだ神様、彷徨する天使と悪魔に絶えず過ぎていく日常──18歳の才能が鮮烈に描く、罪と赦しの物語。「さあ、文芸部に入部しませんか?」【電子限定!書き下ろし特典つき】
