皆さま、こんにちは。ドアマット幼女、エルシャ六歳です。わたしが生きている世界は児童小説『陽だまりのエルシャ』の中。家族からの虐待に壊れそうになっていたある夜、わたしは走馬灯で見た前世の知識と記憶に助けられ、屋根裏部屋から助けを求め叫びました。駆けつけた警ら隊に保護されましたが、きっと原作小説のストーリーから外れてしまったはず……。わたしは疑問を持ちました。――なぜ、父親はあんなにも無慈悲だったのか。――なぜ、祖父母は接触してこなかったのか。真相を知るために警ら隊長のダグラスさんと共に、祖父母の許へと旅立ちました。厳しい雪の季節を迎えた辺境の地で、傷を癒やし、不思議な“記憶”に導かれて、静かに力を蓄えます。そして春、再び王都へ――虐待家族に立ち向かう時が来ました……。これは、踏みつけられるばかりだったドアマット幼女が、自分の物語をはじめるための第二幕。大人気のWeb小説を、大幅加筆にてお届けします。

