『3ヶ月なら、大丈夫だと思ってた。~留学した僕の留守中に、一途な彼女が汚されるまで~』空港のゲート前で交わした、最後のキス。「3ヶ月なんてすぐだよ。向こう着いたら連絡するな!」そう言って、感志はいつも通りの笑顔で手を振った。少し大きめのスーツケースが、やけに軽やかに見えた。ゆいも笑ってうなずく。ただ、その笑顔が少しだけ固かったことに、彼は気づかない。彼がいなくなったあとの日常は、思っていたよりも静かだった。登校途中、親友のみおとばったり会う。スマホに届いた、かんしからの到着ライン。「なんかもう、めちゃくちゃ楽しくなりそうな予感しかしない!」と綴られた文字に、ゆいはただ静かに微笑むしかなかった。隣では、親友のみおとその彼氏・龍一が自然に手を繋ぐ。それは特別なことではなく、ただの日常の一部。周囲のカップルの温かさが、余計に自分の孤独を浮き彫りにする。「3ヶ月なら、大丈夫だと思ってた」離れているだけのはずだった。それなのに――一途で純粋だった彼女の時間は、静かに、少しずつ、形を変えていく。誰も知らないまま進んでいく、甘く、切ない3ヶ月の物語。
