将軍の父や官僚の兄とともに宮中の晩餐会に招かれた美凰(メイファン)は、初めての席で緊張していた。そこへ現れた第二皇子の景峯(ジンフェン)に庭に連れ出され、月を眺めながら話をするうち、景峯とは二年前の中秋節に出逢っていたことを思い出す美凰。あの時に「真に強くなりたい。……この国を守れるように」と灯籠に願いを書いたあの青年こそが、目の前にいる第二皇子だったのだ。運命を感じた景峯は、美凰を正妃として迎えることに。だが婚儀を前に、美凰の父が戦死するという悲劇に見舞われる。喪に服すため婚儀は一年延期、景峯は絶望する彼女を支え続け、翌春に二人は晴れて夫婦に。そんな幸せも束の間、景峯は地方視察の途中で盗賊に襲われ、深い峡谷へ馬ごと転落して行方不明となる。生存も絶望視される中、彼が生きていると信じて祈り続ける美凰に、皇太子の信梧(シンウー)は側妃になるよう迫る。皇太子妃・依伶(イーリン)の嫉妬を一身に受けながらも景峯の生還を信じて待つ美凰。だがとうとう、血のついた景峯の衣の切れ端と思われる布が見つかったという知らせが皇帝のもとに届き、国葬の準備もはじまって……
