覚悟しておけよルイス。――長い時を生きる魔術師が初めて欲しがったのは、ただひとり。孤児で落ちこぼれの精霊術士・ルイスは、幼い頃に隻眼の魔術師・ゲニウスに引き取られ、弟子として育てられてきた。不器用で失敗ばかりの毎日でも、ゲニウスのそばにいられるだけで幸せだった。厳しくて意地悪で、何を考えているかわからないお師匠様。なのに守られるたび、触れられるたび、胸の奥に隠していた恋心があふれていく。「お師匠様にとって、僕はただの『出来の悪い弟子』なのに――」叶うはずのない恋心を隠し、山奥の小屋で賑やかで優しい日々を過ごしていたルイス。しかし、結界に侵入してきた一人の少年をきっかけに、ゲニウスが王都の遣いに捕縛されてしまい……!?囚われた師匠を救うため、ルイスは走り出す。その先で待ち受ける、ゲニウスがひた隠しにしてきた「秘密」とは――。孤独な落ちこぼれ精霊術士が、不器用で一途な最愛の師匠に、誰よりも深く、激しく愛されるまでの物語。

