母子を残して逃げた男が二四文に託した、悔恨の情。
娘を想う浪人に向けられた悪意と、温かな助け合いの輪……
その裏長屋には、優しい人たちが暮らす。
落語のように笑えてホロリと泣ける人情時代小説!
大店薬種問屋の番頭孝助は、主人の反対を押し切って独立し、本所の裏店に暖簾を掲げた。
「貧しい人を助ける薬舗を開業したい」と願った孝助のもとには、暮らしは貧しくとも明るく情に厚い下町の住人が寄り集まる。
母子を残して逃げた男が再び現われたと知れば母子の味方となり、娘想いの浪人が盗みに遭ったと知れば喜捨を募る。
互助の心が胸を打つ人情時代小説!
