社会の分断が進み意見の衝突が頻発する中、職場でも対立や非礼な言動が拡大している。その結果、企業の間では生産性の低下や従業員の欠勤などの問題が増幅していることから、現代のビジネスリーダーにはかつてない水準で対立解消能力が求められるようになっている。筆者はこの能力を「対立的知性」(CI)と呼び、不安定な状況下で舵取りをするリーダーにとって、感情的知性(EI)と並んで重要な知性であると説く。本書では、外交官や経営者らの実践例を交えながら、対立的知性を備えたリーダーが状況を打開するために用いる7つの原則を明かし、対立に効果的に対処することが、ひいては従業員の満足度や幸福感を高める職場環境づくりにもつながることを示す。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2026年1月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。

